« 街づくり・流通ルネサンス | メイン | コークス暴騰 1 »

日本科学未来館の「ものづくり展」


お台場の日本科学未来館で「ものづくり展」が開催される。
過去2回のものづくり日本大賞受賞製品の展示で、会期は3月15日(土)から30日(日)まで。

その内覧会があり、展示の監修を行った国立科学博物館の理工学研究部・科学技術史グループ研究主幹である鈴木一義氏に展示のコンセプトを説明しながらの解説ツアーをしていただいた。ちなみに氏は第2回ものづくり日本大賞の審査委員も務められている。
入り口もロゴも世界最強のデザインといわれる(らしい)日の丸をモチーフとしており、入場する者の期待を掻き立てるような演出になっている。


IMG_4440.jpg


その解説の中で強く印象に残った「用の美」という言葉。
機能美とも異なり、日本人だけが育て上げてきた日常生活上のすべての物事の中に美を見出し、また、美を育てる心。

日本のものづくりは美と技(ART)によって支えられており、さらに感性によって磨き上げられているが、ここでいう「感性」に該当する外国語は無く、たぶん世界中で唯一日本人だけが持つ特質であるとのことだった。

そう言われればなるほどと納得することが沢山ある。
日本のマンガのような漫画は世界で日本人以外からは生み出されることは無かっただろうし、メイドインジャパンへの信頼に潜むものは、日本人のものづくりに対するこだわりのこころそのものへの信頼なのだろう。

それともうひとつ、日本人はナンバーワンでなくオンリーワンを目指す、と。
既にあるもので覇を競うよりも誰もやらない、やってないことをやる心意気、というか。
ナンバーワンはいつか追い越されるが、オンリーワンは追い越されることは無い、と。
世界の数千年の漆喰の歴史を通じて、大理石のような物性の漆喰セラミックを製品化した者は誰も居なかった。だからこそやりがいがあった。
成功するかどうか誰にもわからない。だからこそ頑張れた。
雲をつかむような話から始まったということをいつも思い出す。


IMG_4470.jpg


2006年の秋に「新日本様式100選」の展示を有明のパナソニックセンターに見に行った事がある。
そこでスポットを浴びた製品たちを見ながら、自分の製品にこのような光が当たる日が来る事はあるのだろうかと思っていた。
いや、正直に言うと、いつの日か絶対にスポットを浴びようと堅く心に誓っていたと思う。


IMG_4495.jpg


時代の最先端を行く場所と建物の中で今スポットを浴びている自分達の製品を見て、不思議な感慨に駆られる。
背水の陣でがむしゃらに這い進んで来たが、運もあってとりあえずここまで来た。
ようやく、スタートラインに立てたんだと実感する。


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://shikkui.com/mt33/mt-tb.cgi/38

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2008年03月19日 19:01に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「街づくり・流通ルネサンス」です。

次の投稿は「コークス暴騰 1」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35