サステナビリティ
漆喰の主な原料は、石灰石という石です。この石、どこから来たか知っていますか?
じつは、大昔の海にいた生きものたち——貝やサンゴのような小さな命が、長い長い時間をかけて積み重なってできたものなんです。いわば、海からの贈り物。田川産業は、その贈り物を使って、100年ものあいだ、ものづくりを続けてきました。
でも、その海がいま、困っています。海のプラスチックごみの話、聞いたことがありますよね。ペットボトルやレジ袋を思いうかべるかもしれません。でも、原因はそれだけではありません。意外なところに、もうひとつの原因があります——道路に引かれた白い線、つまり道路用の塗料です。車や雨で少しずつすり減って、細かい粒になって、川から海へ流れていく。その量は、海に流れつく1次マイクロプラスチックごみのおよそ7%を占めるとも言われています。毎日通る道のすぐ足もとに、海を汚す原因がある。ちょっと意外じゃないですか?
ここで、私たちは考えます。海からの恵みを使わせてもらって、ものをつくっている。だったら、その恵みをくれる海を守るところまでが、私たちの仕事なんじゃないか。使うだけで終わりにしない。使わせてもらったぶん、きちんと返す。そう思うんです。
じゃあ、何ができるのか。田川産業がたどりついた答えのひとつが、「ボタニカルペイント」という塗料です。石油からではなく、大豆などの植物からつくる塗料。海を汚さない選択肢を、少しずつでも世の中に増やしていく。海からもらった贈り物を、未来へ返していく。ーそれが私たちなりのやり方です。
