つくるほどに、CO2を固定する。

サステナビリティ

「サステナビリティ」って聞くと、なんだか難しそうに感じませんか? 環境のために、わざわざ特別なことをする——そんなイメージがあるかもしれません。でも、田川産業のものづくりは、ちょっと違います。実は、漆喰やタイルを「つくること」そのものが、地球の二酸化炭素(CO2)を減らすことにつながっているんです。どういうことか、いっしょに見ていきましょう。

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まずは、漆喰の話から。漆喰は、壁に塗ったあと、空気中のCO2をゆっくり吸いこみながら固まっていきます。時間がたつと、もとの石(石灰石)に近いものへと戻っていくんです。不思議だと思いませんか? 壁になったあとも、少しずつCO2を吸いつづけている。しかも、余計な化学物質を混ぜず、自然のままで使うほど、その力は大きくなります。

でも、こう思う人もいるかもしれません。「石灰石を焼くときに、CO2が出るんじゃないの?」って。そのとおりなんです。石を焼く工程では、どうしてもCO2が出てしまいます。ふつうの会社なら、ここで話はおしまい。ところが田川産業には、「Limix(ライミックス)」という、焼かずにつくるタイルがあります。このLimixは、ぎゅっと押し固めたあとにCO2を吸わせて、はじめて固まる——そんな変わったタイルなんです。

そこで、田川産業は考えました。工場から出るCO2を、そのまま空に逃がすんじゃなくて、集めて使えばいいじゃないか、と。実際に、工場で出たCO2をダクトで集めて、Limixを固める部屋へ送りこんでいます。自分たちが出したCO2を、自分たちのタイルの中にとじこめる。この流れを、よそに頼らず、会社の中だけでぐるっと一周させているんです。ちょっとすごいと思いませんか?

ここで、あらためて考えてみてください。多くの会社にとって、CO2を減らすことは、仕事の「外側」でがんばること——木を植えたり、電気を節約したり——ですよね。でも田川産業は、つくること自体が、もう循環の一部になっている。仕事の根っこからサステナブルな会社って、じつはそんなに多くないんです。

つくればつくるほど、CO2を固定していく。そんな「当たり前」を、田川から、世界の当たり前に変えていきたい。私たちが大切にしているのは、そういうものづくりです。